【基礎知識】カートとモールの違い

これまでECサイトを制作してきたのですが、店舗さん側でECサイトを立ち上げる場合に「どこで出店するか?」がわからない場合が多いです。

ECを出店する方法として、主に2つのタイプがあります。
その出店方法がカートとモールになります。

カートとモールの違いについて、よく例えられるのはカートは「路面店」、モールは「百貨店」のような感じで書かれます。

今回はECサイトを立ち上げる場合に迷うことが多いカートとモールの違いについて話していきます。

カート/モールの違いって何?

代表的なモール・カート一覧

この記事はこんな方におすすめ!
  • モールとカートの違いがわからない
  • どちらで出店するか迷っている
  • 選び方がわからない
  • クライアントにどちらをおすすめするか迷っている

カートとモール

カートとは

オリジナルのドメイン(インターネット上の住所)を取得し自社でネットショップを運営する方法です。

カートは「路面店」で例えられます。
路面店でお店を出す際に準備するものはなんでしょう?

レジ、什器、お店のレイアウト、ブランドイメージに合う建物の外観など自分で選択することができます。
モールと比べて自由度が高い出店場所です。

初心者から中級者向けの代表的なカートとして、Shopify・MakeShop・BASEなどがあります。

カートの中でもASPという仕組みのものでカスタマイズ性が低いと言われるのですが、最近は各カート会社のアップデートにより、ノーコードでもカスタマイズがしやすいカートが増えてきています。
特に使いやすくカスタマイズ性が高いものとしてShopifyがおすすめです。
過去の記事でも紹介しているので、興味がある方はご覧ください。

デメリット

■初期の集客が難しい

カートはなんと言っても集客が難しいです。
ECサイトをオープンしてもほとんどの場合はサイトにアクセスされません。
カートは「路面店」で例えていますが、基本的に人通りのない路面に出店したように思ってください。

カート運用で初期に知識が必要とされることは集客です。

集客まで考えた導線を最初に考えておきましょう。

例えば、コンセプトワークという手法があるのですが、ターゲットは誰で、ターゲットがいる場所はどこで、どんなニュアンスのデザインが好きで・・・などなど、サイトを制作する前に戦略を練っておくことをお勧めします。

モールとは

モールは複数のショップが集まって1つの大きなショップとなっているサイトです。

モールは「百貨店」で例えられます。
百貨店ではテナントに出店し、少し高い毎月のテナント料金や売上手数料を支払い運営します。

決済方法や出店の仕方などはあらかじめ用意されており、自社でそれぞれの決済業者と契約せずともすぐに販売することができます。

また、モールの特徴的なこととして、各店舗にはモールの担当者がつきます。
カートの場合は自由度が高いのですが、全て自分で調べなければいけません。
モールの場合は戦術を一緒に考えてくれる担当者がつきますので心強い面もあります。

代表的なモールとして、楽天市場・ヤフーショッピング・Amazonなどがあります。

注意点として、

ほとんどのモールの場合、出店には審査があります。

これは複数のショップが集まって一つのモールという場を作っているため、怪しい店舗が一つでもあるとモール全体の信頼性が下がるため厳選な審査が必要となるためです。

良い点でもあり面倒な点でもあるのですが、こういった審査がしっかりしているため、顧客は安心して買い物が出来、出店した場合にはモールに既存のお客様が店舗に入ってきやすいものとなっています。

デメリット

■モールにはルールがある

特徴的なこととしてはモールの中でイベントをする場合、店舗は基本的に参加しなければいけません。
参加せざるを得ないという言い方の方が合っているかもしれません。
また、その際には割引やポイント還元など自社ではコントロールのできないことが発生します。

イベントにハマれば売上を上げたり、認知度を広める大きなチャンスですが、利益の面では中々難しいところがあります。

デメリットではありますがモール出店の場合の考え方としては、イベントでは利益を捨て、顧客リストを増やすことに専念します。

売上を長期的に考え、新規顧客にリピーターとなってもらうことで利益を回収していくという考え方です。

こういった手法についても後ほど別の記事で紹介していこうと思います。

■お店の名前を覚えてもらいづらい


カートとモールの比較

カートとモールの比較表

カート(ASP)モール
集客
カスタマイズ性
初期費用比較的安い比較的高い
運営費用比較的安い比較的高い
担当者自分で調べるサポートあり

集客面

集客面はモールの方がしやすいです。特に開店直後のスタートは切りやすくなっています。
一方カートは、もともとブランドネームがあることやブランドとして一般的に認識されたものの場合は最初から集客が見込める場合がありますが、どういったキーワードでお客様がサイトにアクセスしてくるか等SEOの対策とターゲットに対して適切な広告を打つことが必要になります。

自由度(カスタマイズ性)

カスタマイズ性は圧倒的にカートの方がよいです。
ただし、多少のHTMLやCSSなどのプログラミング言語の知識が必要となります。
また、できることが多いことはメリットでもデメリットでもあります。
必要なデザインや機能のみを実装することを心がけるようにしましょう。

モールの場合は決まった決済方法、デザインの雛形、イベント等、各モールであらかじめ決まりがあります。
その中で工夫をするためあまり迷うことはないですが、規定の中での販売になります。

費用面

ASPカートの場合は比較的安価ではじめることができます。例えばBASEは売れた時に手数料が取られる仕組みなので、リスクをとらずにネット販売が始められます。

注意点としてASP以外のカートがあります。自社のサーバーに0からショップを作成となると膨大な費用と維持費が必要になります。

一方モールの場合は、比較的高いです。出店料+月額費用+外部制作料がかかる場合があります。
ただし、ヤフーショッピングは初期費用なしになっていますので、モールでも初期費用を抑えて出店できるものもあります。費用が安い分、集客が弱かったりもするのでどのモールが自社に合っているかはリサーチして検討をお勧めします。

費用に関して、カートの方が工夫次第で比較的安くはなると思いますが、実際のところカートモール共にそんなに変わらないです。

初期費用のみではなく、長く運営していく上でどのくらい費用がかかりそうかは考えておくべきです。
特に集客のための広告・ページ更新が内部で行えるか外部に出すかでトータルコストが大きく違ってくるので注意が必要です。

まとめ

販売場所を選ぶには何を考える?

  • 初期費用だけではなく、半年分の月額費用も含めて予算を考える
  • 各モールやカートの特徴、費用を調べておく
  • 集客に関わる自社の商品力やブランド力を確認しておく

事業者さんの中にはネットで出店すれば自動的に売れるような誤解をされている方がいまだにいらっしゃるのですが、はっきり言って売れないです。

ここが大きな落とし穴で、サイトの初期制作に高いお金を掛け、2ヶ月程で売れないから閉めると言った事業者さんも多く存在します。

売るためにはまず認知されることが必要で、毎日ページの更新をおこなったりイベント企画を考えたり、メールマガジンを送ったりと実店舗の運営と変わらないくらいに労力がかかります。

売れるまでには半年はかかると思っておいた方が良いでしょう。

その点を踏まえた上で、月にどのくらいの予算で運営を行うのか、会社の規模や知名度的にどこから出店するのが適切かなど、会社の状況と各カート・モールの特徴を照らし合わせて選ぶと良いでしょう。

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。